キャンプの夜に音楽が途切れて気まずい沈黙を味わった経験はない?
新しいスピーカーの「24時間再生」という文字を見たら、朝から晩まで鳴り響く姿を夢見てしまうはずだ。JBL Charge 6は防塵防水と端子の利便性を強化して登場した注目のポータブル機だ。
だが数字をそのまま信じると痛い目を見る。
大音量で鳴らした瞬間にメーターが削れる現実
音量を半分まで上げて鳴らしたところ、2時間でバッテリー残量が20パーセントも減った。この調子だと約10時間しか持たない計算になる。音量を上げて周囲を盛り上げたい場面なら、あっという間に電池が尽きるだろう。
大音量だと想像を上回るペースで減るわけだ。
公称の長い数字は、音量を3割程度に絞って控えめに鳴らしたときの記録だと思う。屋外でフェスのように大音量を鳴らし続けたいなら、予備の電源を持参した方がいい。
荒れた水場と岩場に対する防護の正体
外装はIP68の防塵防水を名乗っている。水没に耐える等級だから、川遊びや突然の豪雨の中でも平気で音を鳴らし続けられる。約1メートルの高さから落としても耐える頑丈な作りも頼もしい。
とはいえ無敵の盾を手に入れたと過信するのは危険だ。
等級が示す試験内容と、激流の衝撃や熱い風呂の湯気は別枠の脅威だ。端子カバーに水気が残った状態で通電させると故障を招く。泥で汚れたら真水でていねいに洗い流して、しっかり乾かしてから使うのが長く付き合う知恵になる。
1つの端子に3役を背負わせる合理的な設計
背面のUSB-C端子は非常に気が利いている。スピーカー本体の充電はもちろん、スマホへ電力を分けるモバイルバッテリーとして頼もしく働く。パソコンと有線で繋げば、電波の遅延や音質劣化を気にせず音楽を直接流す仕組みだ。
1つの穴に3つの役割を詰め込んだのは見事な工夫じゃない?
荷物を減らしたいアウトドアで、余計な充電器を省けるメリットは計り知れない。ただし付属品に接続用の有線ケーブルが入っていない点には注意がいる。手持ちの通信対応ケーブルを忘れずにカバンへ忍ばせておくべきだ。

1.37キロの重量と価格差を納得して連れ出す判断
Charge 5から出力が45ワットに強化され、低音の押し出しと歌声の通りの良さは格段に進化した。同じ規格を持つスピーカー同士を無線で束ねる機能も備わり、友人の機材と合体させて大音響の空間を作れる。しかし本体の重さは1.37キロに達する。
片手で持ち歩くには普通に重い。
付属のショルダーストラップを肩に掛けて運べるため、移動中の負担はうまく抑えられている。現在の実売価格は約2万6千円前後の表示だ。僕の裁定として、この価格のうち設計に払う分は2万円だと感じる。
残りの6千円はブランドの看板料だとしても、この頑丈さと万能な端子には納得の価値がある。
君ならこの重さと引き換えに迫力の重低音を買う?
屋外でも音質に妥協せず、タフに使い倒したい人には、この2万6千円は高くない。太い低音と1つの穴で済む給電は、週末の荷物を確実に軽くしてくれるはずだ。



