スマホや小型カメラの動画で「話し声が遠い」と感じたことがある人には、DJI Mic Mini 2は候補に入れる価値のある製品です。4月28日に国内発売された小型ワイヤレスマイクで、胸元にクリップするトランスミッターは約11g。価格は8,580円から14,520円の2構成ですが、どちらを選ぶかで使える場面がまったく変わります。
セット構成の分かれ道
8,580円の「1TX + 1モバイルRX + 充電ケース」は、スマホで1人撮影するケース向けの構成です。モバイルRXはスマホのUSB-CまたはLightningポートに直接挿して使うレシーバーで、カメラのマイク端子への接続はできません。
14,520円の「2TX + 1RX + 充電ケース」は、2人同時収録やカメラへの接続を前提とした構成です。スタンダードRXには3.5mmプラグがついており、ミラーレスカメラや一眼レフへの接続ができます。
なお、Osmo Pocket 3やOsmo Action 6などの一部DJI製デバイスでは、レシーバーなしでトランスミッターを直接接続できます。これらのDJI製品をすでに使っている場合は、トランスミッター追加購入だけで対応できるケースがあります。
1人でスマホ撮影だけなら8,580円のセットで十分です。カメラ接続か2人収録が必要なら14,520円の2TX構成を選ぶことになります。安い方から入って後で追加購入する形は、このセット構成では難しいです。
前モデルのDJI Mic Miniから変わったこと
前モデルの「DJI Mic Mini」(7,040円から)と比べると、Mic Mini 2でいちばん目立つ追加は音声トーンプリセット3種類(レギュラー / リッチ / ブライト)です。前モデルにはなかった機能で、上位機種のDJI Mic 3と同等の設定が8,000円台に降りてきた形になります。
正直、この価格帯でトーンプリセットが使えるようになったのは予想外でした。録音後の編集に入る前に、声の太さや明るさを選べます。ここは安心材料です。
各プリセットが収録環境でどれだけ差を出すかは、実際に使ってみないとわからない部分もありますが。
自動リミッターと5段階ゲイン調整も搭載しています。急に声が大きくなった時の音割れを抑える機能で、屋外収録や予期しない音量変化への対応になります。
DJI Mimoアプリからは2段階ノイズキャンセリングとデュアルトラック録音の設定も可能です。デュアルトラック録音は、2本のマイク音声を別々に残す録り方です。
重量は前モデルの約10gから約11gと微増、充電ケース込みの最大駆動時間は同じく最大48時間です。同じバッテリー性能を維持しながら、約1,540円の差にトーンプリセットと自動リミッターが乗った変化です。
Mic Mini 2が対応していない機能
内部録音の機能はありません。DJI Mic 3には32GBのストレージと32bit float記録がありますが、Mic Mini 2にはなく、収録はすべてレシーバー経由です。録音失敗時のバックアップ手段が必要な現場では、Mic Mini 2ではなくMic 3を検討することになります。
Bluetoothでスマホに直接接続する場合、標準カメラアプリでは録音できないケースがあります。DJI公式FAQではサードパーティ製アプリのみ録音可能とされています。
伝送距離の300m・400mは障害物のない屋外開放環境での測定値で、屋内や市街地ではこの数字通りに機能しません。
DJI公式ストアでは旧「DJI Mic Mini」の表記が混在するページがあります。注文前に商品名・同梱物・ASINを見れば、旧モデルとの取り違えを避けられます。
国内の購入先と価格
Amazon.co.jpとSystem5(国内正規販売代理店)、DJI公式日本語サイトで購入できます。税込価格は8,580円(1TX + 1モバイルRX + 充電ケース)と14,520円(2TX + 1RX + 充電ケース)の2種類です。
スマホのVlogや会議録音で音声品質を改善したい場合は、8,580円のセットが入門として手頃な選択肢になります。カメラとの組み合わせや対談録音を想定するなら、最初から14,520円の2TX構成の方が対応範囲が広くなります。


