玄関で鍵を出す動作をなくしたい。一方で「電池が切れたら締め出される」「スマホ頼みだと充電切れが怖い」という不安で踏み切れない人は多い。
Nature株式会社の「Nature Lock」は、従来の鍵をそのまま持ち続ける前提で設計されている。公式FAQも「万が一に備えて従来の鍵の携帯を推奨」と案内しており、スマートロックを足して物理キーをなくす製品ではない。
本体と専用スマートキー「Nature Key」1本のセット価格は税込32,800円。標準でできることとRemo連携が必要な範囲は別物で、購入前に分けておく必要がある。
🔑 Nature Key1本でできること
Nature Keyを持ってドア前に立つと、BluetoothでNature Lockが検知し、ハンズフリーで解錠する。スマートフォン単体でのハンズフリー解錠には対応しないと公式ページに明記されており、Nature Keyの携帯が前提だ。
オートロックにも対応する。ドアが閉まったことを検知して自動で施錠するため、外出前の施錠確認を減らせる。
Nature KeyはAppleの「探す」アプリに対応しており、紛失時に地図上での位置確認とアラーム音による探索ができる。Nature Homeアプリでキーの接続を解除すれば、落とした後の悪用リスクを抑えられる。従来の物理キーには持てない紛失後の追跡導線が、専用キーにそのまま入っている。
個人的に意外だったのはこの仕組みで、Apple「探す」対応はAirTagと同じFind My経由になる。スマートキーに索引機能まで組まれているとは想定していなかった。子どもや高齢の家族に持たせる用途では、アプリ無効化と組み合わせた紛失対応が実質的な差になる。
📡 外からの操作・通知はRemo連携が前提
外出先からの施錠・解錠、施錠状態の確認、操作履歴の閲覧、プッシュ通知は、Nature Remoシリーズとの連携で使える。本体とNature Keyだけでは、インターネット越しの操作はできない。
外出先から施錠状態を確認したい場面でも、対応RemoとWi-Fi接続が前提条件になる。「鍵かけたっけ」という不安をアプリで解消したい場合は、Remo連携がセットになる。
対応するのはNature Remo 3、Nature Remo Lapis、Nature Remo mini 2(Premium含む)の3モデル。Nature Remo nano、旧モデル、Nature Remo 2、Nature Remo mini旧モデルは対象外だ。
すでにNature Remoを使っている家庭でも、手持ちモデルが対応リストに入るか確認が必要だ。非対応モデルしかなければ、Remoの買い替えか本体単体の運用に絞ることになる。
⚠️ 取り付けと防水、保証チャネル
Nature Lockはドアのサムターンに後付けする。引き戸や電子錠への取り付けは推奨されておらず、サムターンの形状が合わない場合は設置できない。
公式FAQには「取り付けできなかった場合の返品は承っていない」と記載されている。公式サイトには適合判定の情報があり、ドアとサムターンの形状確認が購入前の分岐点になる。
防水性能はなく、動作保証温度は0℃〜50℃。屋外に近い環境では水濡れに注意が必要だ。保証対象の販売チャネルは公式サイト、amazon.co.jp、楽天のNature公式店で、それ以外での購入はメーカー保証対象外となる。
🏗️ 製造背景と今後の追加機能
Nature LockはQrio Lockを製造するソニーネットワークコミュニケーションズから設計・技術提供を受け、国内で開発・製造されている。Qrioの実績ある機構をベースに、NatureのRemoエコシステムを組み合わせた設計だ。
ウィジェット解錠は2026年5月末、Apple Watch対応は2026年6月中旬、1ドア2ロック機能は同年6月初旬にリリース予定とされている。いずれも現時点では未リリースで、予定日は変更の可能性がある。
遠隔操作や通知まで使いたい場合は、対応RemoとのセットでNature Lockの機能が完成する。本体単体では、玄関前の解錠と施錠の自動化に機能が絞られる。

