Windowsでゴミ箱からファイルを完全削除するとき、最後の確認ダイアログに見慣れない名前が出る場合があります。

Microsoftは2026年6月18日、6月9日配信のWindowsセキュリティ更新後に、ゴミ箱から単一項目を削除する確認画面で元のファイル名と違う内部ファイル名が表示される不具合を公開しました。

対象はWindows 11に限られません。Windows 10 version 22H2や複数のWindows Server系も含まれます。

これは派手な新機能の話ではないですが、完全削除の直前に名前を見て判断している人にはけっこう危ない表示ズレです。正直、確認場所によって名前が変わるのは予想外でした。削除直前に別名が出るというタイミングが、操作ミスを誘いやすいからです。

🗑️ 何が別名で表示されるのか

問題が出るのは、ゴミ箱から単一ファイルを完全削除しようとしたときの確認ダイアログです。

通常なら「このファイルを完全に削除しますか」の確認で、元のファイル名を見て対象を判断できます。今回の不具合では、そこで$Rxxxxx.extのような内部ファイル名が表示される場合があります。

ゴミ箱の一覧画面では、元のファイル名が表示されます。Microsoftも、ゴミ箱内の一覧表示では正しい名前が出ると説明しています。

つまり、確認する場所によって見える名前が変わる不具合です。ファイルそのものの名前が壊れる話ではありません。最後の確認画面だけを信用すると対象を取り違えるおそれがあります。

ゴミ箱一覧、削除確認ダイアログ、復元時の表示名の違い

🧭 削除前に見るべき場所

完全削除の前は、確認ダイアログの前にゴミ箱一覧側で元のファイル名を確認します。

特に、同じ拡張子のファイルを複数消した直後や、似た名前のスクリーンショット、PDF、ZIPファイルが並んでいる場合は注意が必要です。確認ダイアログに内部名が出ると、削除対象をその画面単体で判断できません。

少しでも迷う場合は、完全削除を保留し、一度復元して中身を確認する方が安全です。Microsoftは、ゴミ箱から復元した場合は元のファイル名で戻ると説明しています。

この挙動なら、復元してファイル名と中身を確認し、不要だと分かってから通常の場所で削除する流れにできます。手間は増えますが、完全削除の取り違えを避けるにはこの順番が確実です。

🖥️ 影響するWindowsの範囲

MicrosoftのWindows release healthでは、影響対象としてWindows 11 version 26H1、25H2、24H2、23H2、Windows 10 version 22H2、Windows Server 2025、Windows Server 2022、Windows Server 2019、Windows Server 2016などが挙げられています。

原因として示されているのは、2026年6月9日のセキュリティ更新です。Windows 11 24H2ではKB5094126、Windows 10 22H2ではKB5093998などが該当します。

PC Watchも6月20日にこの問題を報じ、編集部のPC 2台で症状を確認したとしています。なので、Microsoftの告知だけで終わる話ではありません。実機でも再現が確認された不具合です。

対象の広さを見ると、家庭用PCでも会社PCでも起きる可能性があります。家族写真、仕事のPDF、ダウンロードしたインストーラーなど、ゴミ箱から直接消す操作をする人は更新履歴を問わず注意しておく価値があります。

🛠️ 一般ユーザーは修正待ち、組織はMicrosoftに相談

Microsoftは、将来のWindows更新で修正を提供するとしています。

組織向けには回避策があると案内されていますが、Microsoft Support for businessへの連絡が前提です。個人ユーザーが単独の修正パッチを入れて直す、という形は確認できませんでした。

現時点で一般ユーザーができる対策は、ゴミ箱から単一ファイルを完全削除する前に一覧側の元ファイル名を確認することです。内部名が出た場合、その確認ダイアログだけで最終判断するのは危うい状態です。迷ったら復元して確認する流れが確実です。

確認する場所を一覧側にそろえるだけで、誤削除リスクはかなり下げられます。Windows更新後にゴミ箱の確認画面で見慣れない$R始まりの名前が出ても、ファイルが突然謎の名前に変わったわけではありません。確認すべき場所が、ダイアログから一覧側へずれているだけです。

📚 出典