QL-E106だけでは、機器を机に固定できません。ここを取り違えると、「耐震固定ベルト」という名前なのに、地震時に机上の機器ごと動くリスクが残ります。

サンワサプライは2026年7月7日、耐震固定ブロック2種(QL-E104・QL-E105)と耐震固定ベルト1種(QL-E106)を発売しました。机上のデスクトップPCや周辺機器を固定するための製品ですが、ブロックは機器と机をつなぎ、ベルトは機器同士をまとめる製品です。購入前に見るべきなのは、3製品の役割と重量上限です。

📦 3製品の概要

今回発売された製品を、役割と重量上限で並べるとこうなります。

  • QL-E104: 耐震固定ブロック(小)。対象物重量は30kg未満、入数は4個、標準価格は2,860円です。
  • QL-E105: 耐震固定ブロック(大)。対象物重量は40kg未満、入数は4個、標準価格は2,970円です。
  • QL-E106: 耐震固定ベルト。入数はベルト2本+メッシュファスナー4個、標準価格は3,520円です。

3製品とも、東日本大震災・阪神淡路大震災・長周期地震波を想定した3方向の振動試験を実施しており、サンワサプライは震度6強クラスに相当する耐震性能を備えるとうたっています。サンワダイレクトの直販価格は、QL-E104が2,480円、QL-E105が2,680円、QL-E106が3,080円です。

⚖️ ブロック2種の重量上限の違い

QL-E104とQL-E105はどちらも「機器と机を貼り付けで固定するブロック」ですが、ブロックのサイズと対応重量が異なります。QL-E104のブロックパーツは約W25×D5×H30mm、対象物重量30kg未満。QL-E105は約W25×D5×H45mmと高さがあり、対象物重量40kg未満に対応します。

4個入りは機器の4隅に1個ずつ貼り付ける想定です。機器側にブロックパーツを、デスク面にループファスナーを貼り付けて接続する構造で、1台の機器に1セットを使い切る構成になっています。

デスクトップPCのタワー型であれば多くの場合10kg前後に収まりますが、レーザープリンターや複合機は機種によって20〜30kgを超えることがあります。購入前にスペックシートで本体重量を見て、QL-E104で足りる機器か、QL-E105の重量枠まで見込む機器かを分けておくと、店頭やECの商品名だけで迷わずに済みます。

なお、貼り付け式のため机や機器の表面素材・汚れ・塗装の状態によって固定力に影響が出る可能性があります。木目の粗い素材や塗装が剥がれかかった机では、貼り付け面の状態も判断材料になります。

🔗 QL-E106ベルトは「机への固定」には使えない

QL-E106は2台の機器をベルトで横方向に結束する製品であり、機器を机に固定する機能は持っていません。

公式ニュースリリースでもQL-E106の用途は「デスク上の機器同士が転倒・衝突しないよう結束する」と説明されており、机への固定にはQL-E104またはQL-E105を別途使用するよう明記されています。

正直、製品名が「耐震固定ベルト」なのでブロックと同じ方向の固定ができると受け取ってしまいがちです。しかしベルトが防ぐのは「隣り合う機器が倒れ込んでぶつかること」であり、「机上を機器がまとめてスライドすること」を防ぐのはブロック側の役割です。QL-E106を単独で使うと、機器同士は束ねられたまま机上を一緒に動いてしまう可能性があります。

ブロックは机に固定、ベルトは機器同士を結束する役割の違い

✅ 購入前に見るべき重量・机・ベルトの役割

QL-E104(30kg未満)とQL-E105(40kg未満)のどちらを選ぶかは、固定したい機器の本体重量で決まります。製品ページや取扱説明書の本体重量欄を見ると、30kg未満で収まるのか、40kg未満まで見込む機器なのかを分けられます。

ブロックで機器を机に固定しても、机自体が床に固定されていなければ地震時に机ごと動くリスクが残ります。今回の3製品はあくまで机上の機器の転倒・落下・衝突を抑える製品です。家具の固定は別枠の対策です。

QL-E106は隣接した機器同士の衝突防止として機能します。机への固定が目的であればQL-E104またはQL-E105との組み合わせが前提です。QL-E106単体では机への固定はできません。

震度6強クラスの振動試験をパスした点は、基本的な強度として評価できます。ただしそれはあくまで規定の重量範囲内・適切な貼り付け面での結果です。重量上限と固定の方向を把握した上で使うことで、製品が本来意図した安全効果が得られます。

📚 出典